過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

親子でサイクリングできるようになったんだなあ。しみじみ

──松ぼっくり、ひろいに行こうか。
「うん、いいね。行こう」
 
すぐ目の前のスポーツ公園まで。
お父ちゃんはリヤカーを引っ張る。あかりは自転車。
 
去年までは、このリヤカーにあかりを乗せて(あかりはシュラフにくるまって)、月夜の下を歩いたものだった。
 
「おとうちゃん、見てみて。ほら、たんぽぽ。こんなにたくさん」。
──ほんとだ。春に咲く花なのに、こんな冬にも咲いているんだね。
 
たくさんの松ぼっくりと折れた枝を拾ってきた。松の枝は、風呂の焚付に使う。よく燃える。
 
それから、おとうちゃんも自転車に乗って、二人で初サイクリング。
ひとり暮らしのMさん(86歳)の家まで行く。圧迫骨折を7回もしているので、背骨や腰が痛くで出歩けない。
 
話題は、朝の連続テレビ小説「おちょやん」。笑いと涙。子役がいい。演出がいい。役者がいい。河内弁もいい。これまでの朝ドラで、最高傑作と思う。二人でそんな話をしたのだった。
 
あかりもコタツに入って、ごろごろ。あかりの無邪気の受け答えで、Mさんも気が紛れたようだ。
 
帰りは、橋の上では強風に吹かれながら進む、坂道ではブレーキ操作もできるようになっていた。

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