過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

未完成でも完成だ。それでいいと、自分で決める。

いつも、これでおしまい。次はない。
一期一会ほど大げさでないにしても。
「今度やるときは」「この次はちゃんと」……みたいなことは、ほとんどないといっていい。
この次は、もう条件が変わっている。事情が変わっている。
なにより、自分の心が変わっている。
だから、いましかない。ここしかない。
一回一回が、それでおしまい。
おしまいとは、終了。そして完了だ。
完了とは、これでいい、という宣言でもある。
宣言なので、未完成でも完成だ。それでいいと、自分で決める。
これはこれで、十分であった。満ちていた。
はい。完了。次の課題にトライしよう。
そんなものだと思う。
この一日も。この人生もまた。これはこれ。次はもうない。
これでいい、満ちていた。
そういう生き方に立つ。朝の、秋の風を受けながら思った。