過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

日々の暮らしの鍵は「呼吸」

不安やイライラすることばかり。
不安、焦り、心配は自然と沸き起こる。
そして、いつの間にか巻き込まれてゆく。不安とはいわば妄想か。勝手に暴走する。次から次へと。
社会に対して、政治に対して、発言することは大切。
しかし、まあどうしようもないわけで、自分の生き方として、暮らしとして、自分自身が平和であることがまず第一。
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日々の暮らしの鍵は「呼吸」。
どんなときにも、なにがあっても、つねに呼吸の戻るのが、心の安定にいちばんよさそう。
頭が心が暴走するのを、身体に引き戻す。いまここにいる。ある。立つ。
呼吸に戻ることで、不安が収まる。しかし、不安を収めようと意図して呼吸すると、そうはいかない。
「不安でいい」。「不安とともににいる」くらいがいいのかも。
呼吸とともに、不安と暮らす。しっかり不安とともにある。
そんな気持ちでいると、不安に巻き込まれないのかも。
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呼吸に意識を向けるとは、「吸うろ「吐く」に気づくこと。
いま吸っている、いま吐いている。そこに気づく。
短く吸っている、短く吐いている。長く吸っている、長く吐いている。そこに気づく。
とてもかんたん。そして、とても難しい。
さらに微細に観察していく。
外からではない。身体感覚として、内側から観察していく。感じていく。
呼吸を微細にみていくと、無限な世界があることに気がつく。
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①膨らみと縮み
腹式呼吸でも胸式呼吸でも、どちらでもいい。
腹式呼吸が主だが、吸うときにからだ全体が膨れる、吐くときにからだ全体が縮むのがわかる。
膨らむ→止まる→縮む→止まる を体感していく。
②どこから始まるのか
膨らみと縮みによって起きる身体現象がさまざまにある。
たとえば、息を吸い始める時、からだのどの部分からはじまるのか、観察する。
肺が自らの力で膨らんだり縮んだりするのではない。周りにある筋肉の活動よって行われる。
鳩尾の奥の方から、それは起きる。横隔膜が動きだろう。
横隔膜が動いて、空気が肺に入り、お腹が膨れていく。
息を吐こうとする時、やはり鳩尾の奥の方から、それは起きる。そして、空気が出ていくと共に、お腹が縮んでいく。
③意識・意図が起こるのをとらえる
呼吸は普段はほとんど無意識だ。息を吸おうと意識して、息を吸っているわけではない。
しかし、呼吸に気づいていくと、その意識をとらえることができる。
息を吸おうとする時、意識が働く、意図が働く。そこを観察する。
息を吐く時、意識が働く、意図が働く。そこを観察する。
④行為の起点にある意識をとらえる
それがすすむと、なにか行為する時、動作する時、その起点にある意識を捉えることができる。
コップを取るとき、コップを見て、取ろうという思いが起きて、手を伸ばそう、つかもうという意識が起きて、そして手を伸ばす、つかむ、運ぶという動作が起きる。それぞに意識が起点としてある。そこをとらえていくことになる。
これらは、実践として、体感としてつかんでいくしかない。理論ではない。