過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

5月9日のZOOM楽座は、日蓮の実像について語り合う

5月9日のZOOM楽座は、日蓮の実像について語り合う。ちと専門的。
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日蓮は数々の御遺文を残した。そして、なかでも名文に偽書が多い。諸法実相抄、生死一大事血脈抄、御義口伝、日女御前御返事、佐渡御書? 
普通、ニセモノには力がないものが多いものだが、日蓮の場合には、偽書のほうに力と迫力があったりする。不思議の一つ。
日蓮のたましいをチャネリング日蓮が霊界あるいは浄土から下りてきてその人に語る)して書いたのか。
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そもそも思想というものは、ある土台から発展させてゆくもの。純化、集約、極端化して行く場合もある。そのひとつの結晶が、御義口伝ともとらえている。
仏教には膨大な経典がある。八万法蔵とも言われる。しかし、釈迦は一冊も書いたことはない。みな弟子であり、孫弟子であり、さらには数百年後の人があらわした。当然、偽書である。勝手に作った。
すごいのは、永遠不滅のブッダが出てくる(法華経=如来寿量品)、さらには大日如来大日経)が出てきたりする。
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それらは、釈迦に仮託した大思想運動ともいえる。
その意味では、日蓮思想は、日蓮に仮託した唱題本覚思想のような気もする。
それはそれで、おもしろい。だれが書いたのか、はたして日蓮が書いたものか、ということは当然大切。しかし、心に響くものはなんでも採用していくというあり方もいのではないか、と。そんなことも語り合うことになるかもしれない。