過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

新聞紙を原料とした手漉きの紙

施設は休みで、たまっていた事務処理しようと思ったが、妻が研修に出かけて不在。しかも、保育ママさんとの連携がわるくて、預けられず。仕方がないので、あかりと遊びの一日となった。
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──お父ちゃんとしては、あかりちゃんがひとりあそびしてほしいなぁ。
「だめー、あかりちゃんは一人じゃあそべない。おとうちゃんと、かくれんぼするー」
そういうので、仕方ない。また、かくれんぼだ。おんなじことの繰り返しは、楽しくないんだよなぁ。
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そこへ、田中さんが遊びに来てくれた。
あかりをみつけると、手踊りしながら、部屋にはいってくる。
「あっ、たなかじいじー」とあかりは、喜ぶ。
新聞紙を煮込んで粉砕し、和紙のように手漉きの紙を持ってきてくれた。
トイレットペーパー用に作ったのだが、ありがたくてとても使えない。
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しかも厚手の紙が、とてもいい。
クレヨンや筆で描いてみるともかすれ具合、紙のざらざらの質感、なかなか味わい深い。あかりも、色を塗ってゆく。
高齢の利用者さんのアートとしても使えるな。これはいい。
アートセラピーの紙としても、ちょっとした標語を書く紙としても使える。
なにしろ原料の新聞紙は無限にある。あとは、煮込むのはロケットストーブ。薪も無限。いずれも原価ゼロ。
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楮やミツマタでつくった和紙はすばらしいが、工程がたいへんすぎる。そして、出来上がった作品がすばらしすぎて、適当に使えない。
そこへいくと、新聞紙でつくられた紙は、適当に使いたおせる。ばんばんと書いたり捨てたりできる。そのラフさがとてもいい。

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