過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ガス配管を撤去すると予告してきた

日々いろいろなことがある。
昨年の12月から、デイサービスの事業をはじめた。旧法人から継承して、新法人として運営している。
デイの仕事には、送迎、食事の提供、入浴介助、機能訓練など様々な仕事がある。とりわけ人員の配置がとても大切である。
さまざまな合理化を工夫しているが、ひとつには入浴介助だ。
大きな風呂があるけれども、水温の安定のために、給湯式なので、手間がかかる。追い炊き式にすれば、すこしラクになる。また、すで12年使っている機器なので、 この際、新しく2台交換することにした。
機械設備と工事代金など費用がかかる。そこで、大手の S 社に交渉した。ガスの使用を S 社にすべて変更することで、機器と工事代金すべて無料にしてもらうことにした。
ガス料金が安くなる上に、機器と工事費用まで持ってくれる。それはありがたい。
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ところが、今まで使用していた業者にしてみたら、おもしろくないわけだ。
「この施設を建てる際に、前の事業主とガスの配管料を無料にすることで、ガスの供給の約束をしていた」と言ってきた。「ガス会社を変えるのなら、配管の設備を取っ払う」という。
前の事業主に確認すると、「そんな契約はした覚えはない」という。そのガス会社に「契約書はあるのか」と聞くと「契約書はない。口約束だ」という。
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こちらは、新法人である。旧法人の債権債務は引き継がない。前の事業主との約束なので、こちらには関係ない話である。
しかし、そういうことが通じる相手とも思えない。もめ事は疲れる。S 社は、「こちらで処理します」と言ってくれた。
さすがに大手のS 社で、相手のガス会社に対して、「支払わないわけではない。そもそも契約書があるのか。契約書があれば、社内的に処理できる。それがないと難しい」と伝えた。
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そのガス会社は「契約書などない」と言う。「では、お支払いできません」。そこから、ヒートアップした。
S 社が「もう12年間使用しているわけだから、減価償却も終わっていると思いますが、 あと何割残ってるんでしょうか」と聞くと「3割だ」という。「では、その3割をお支払いします」とまで譲歩したのだった。
しかし、そのガス会社は「それはいやだ。全額支払え」と言ったという。しかも「 全額支払わなければ、ガス配管を撤去する」とまで。
「そんなことしたら、犯罪になりますよ。器物損壊罪です」とS社が言っても「いや、こうなったら意地だ」と言ったらしい。しかも、そのガス管撤去の実行の日にちは、「3月21日だ」というではないか。
S 社は心配して、「もし何かあったら警察に言ってください」と言う。さらに警察にもその旨伝え、警察からも連絡があった。
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こちらとしては、ヘタに介入するといろいろとややこしい。全てS社にお任せしているところ。
さて、明日になってガス会社が実力行使してきたら、どうするか。ガスを配管を撤去させ、それで気が済むのならそれがいいか。新しい配管は、 S 社に配管してもらうことになる。
あるいは、警察に来てもらって、その場で逮捕してもらうのがいいのか。そこから、また問題が起きると、ややこしい。なにしろ、こういう老人介護施設なので、難しいところだ。
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まあ、明日どういう方向にするか、なるのか。一応、段取りはしているか、その時の対応はその時の対応次第だ。
まあこうして、日々、いろいろな事が起きる。これが事業であり、これもまた人生と。