過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

サルを運転席から引きずり降ろさなければならない

政権にいる者たちは、ほとんどが二世、三世、あるいは四世たち。うまれたときから、お金も人脈もある。家庭教師がつき、お金持ちの子弟が通う付属の学校に通う。
かれらに、貧しいものたち、庶民の気持ちなど、わかりようがない。わかるというは、無理な話だ。その後援会組織は、かれを「若様」のごとく大切にして守り育ててきた。それが自分たちの利権の安定につながるから。
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庶民の暮らし、国民の心がわからない者が国家の政権を担うとどうなるか。自分たちだけに都合のいい政治を行おうとする。権力を私物化しようとする。
自分とその仲間たちさえ、贅沢に安穏に暮らしていければいい。庶民の暮らし、国民の平和と安全など、ほとんど興味がない。ただ、政権維持のために、国民の暮らしを守るというパフォーマンスはするが。
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日本は大東亜戦争に大敗北し、無条件降伏した。以来、アメリカの傘下にある。日米地位協定日米安保条約があり、アメリカの傀儡政権となっている。アメリカのご機嫌を損なわなければ、政権が維持される。
つねに、強いものの顔色を見て政治を行うという意識になる。自立した政治、統一人格ある政治ができない。
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官僚たちも同様で、政権の顔色を見て、そこに忖度して行政をおこなう。それが自分たちの安全、出世、暮らしのためになる。そのためには、公文書の改ざんも、虚偽答弁も、法律違反も、なんでもする。法律解釈など、なんとでもなる。
地方の政治家たちは、小選挙区制のために、政権の顔色を見なければ公認をもらえない。政権に忖度して従うようになる。信念は二の次だ。
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平和だ人権だ、国民福祉を叫んできた政党は、政権与党となって、権力の座にある旨味を味わい、それを手放すのはいやだ。野党にいたときの威勢のいい、正義だの平和だの福祉だのという声は、ひっそり。
自分たちの党、自分たちを支える宗教組織の人たちが、うまくいけばいいのである。
要するにみんな「長いものには巻かれろ」というありようで、きている。
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自分たちだけいいという、政治家や役人たちによる国家は、どんどんと国力が衰退していく。そこに次々と国難が襲いかかる。原発による放射能の垂れ流し、コロナウィルス、アメリカそして外資に搾取されようとする数々の法律、条約。
サルがトラックを運転していると、暴走してブレーキも効かず、舵取りもめちゃめちゃで危ない。その時、ちゃんとした運転手はだれがいいかなどと論じている余裕はない。まずは、サルを運転席から引きずり降ろさなければならない。