過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「効き目を出そう」とか、「治そう」というような思いはもたない

きょうの整体。
膏肓(こうもう:肩甲骨と肩甲骨の間)、背中、腰、首筋と指圧。
いつものように、手のひらと手首、肘、腕、肩ともんでゆく。
親指、手のひらで押す。体重をかけて行うので、疲れることはない。しかし体格のいい人、太っている人には、効きにくい。
うつ伏せになっている状態だと、体重を乗せやすい。ずしりと押せる。しかし、相手が椅子に座っていると、うまくいかない。
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そこで、考案したのが、「肘」を使うこと。
両肘で肩のあたりを押さえる。あるいは、ひとつの肘だけに体重を乗せる。こちらは、体重をかけるだけなので楽だ。垂直に押す。
「ああ気持ちがいい。効くー」と言われた。
ただし、細い人、体重のない人にはこれをやると、「いたたた」となることもあるので注意。
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足の踵(かかと)も効果がある。
畳にうつ伏せになってもらい、踵で肩、背中、腰を押しながら揺らしていく。
ゆらゆら、ぐらぐら、と。相手は心地よくなって眠ってしまいそうになる。
ときに、足の親指でツボを指圧することもある。ぼくは足の指で押すのが得意なほう。力が入るし、ちょうどいい具合に押せる。
こちらは、ぼくが椅子に座ってやることもあるし、杖などで支えながらやる。
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整体のポイントは、「効き目を出そう」とか、「治そう」というような思いはもたないこと。
そういう思いは、相手には煩わしいエネルギーが伝わりそう。自分も疲れる。
ただただ、相手の身体の動き、呼吸に意識を向ける。自分の身体の動き、呼吸に意識を向けるだけ。いわば瞑想のような感じで押す。そういうことだと、疲れない。深いリラクセーションが起きる。
こうして、いろいろ試すことができて、あがたい。毎日、修得がすすむような気がしている。ま、しかしこれを文章化するのは、なかなか難しいのだが。