過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

刺繍で作られた精緻なチベットマンダラ(タンカ)の出版企画

刺繍で作られた精緻なチベットマンダラ(タンカ)を500余点所有している方がいる。
中国のお坊さんだ。信仰的にも、チベットの精神世界的にも、美術的にも貴重なもの。
これらのタンカをきちんとした図版にして、世界に出版したい。チベットマンダラと法具を展示する美術館を、広東省の深圳(シンセン)につくりたいという。
そこで、チベット仏教に詳しい専門家チームを形成して、現地で現物確認、撮影、執筆、偏集する。

 そのための出版のエキスパートのチームを形成する。そこで、出版と美術館設立をコーディネイトしてくれる人材がほしい。

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というような、雲をつくような話がある。先日、関係者から依頼があった。いまやりとりをすすめているが、「5月に現地で打ち合わせに行きましょう」といことになった。
「うわっ、またとない機会。行きたい」。でも、コロナウィルスの問題がある。それに、このデイサービスの事業を休めない。残念。
ともあれ企画書を作り、出版に向けての予算組、段取りをすすめているところ。

 なにをしたいのか、するのか。その意義や背景は。

実行主体はどこなのか。予算の裏付けは。いつまでに、なにをするのか。ロードマップづくり。
それらを明確にしていくことによって、スポンサー、実行側のスタッフ、関わる人たちの考え方、方向性があきらかになる。協力を求める人たちに対して、アピールしやすい
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出版と美術館設立は、チベットの精神文化を継承する意義がある。世界の人たちが、その本を見て、あるいは美術館を訪れて、チベット文化、チベット仏教の深遠さを体感することにもなる。
チベットマンダラは単なる美術品ではない。礼拝の対象であり、修行の本尊である。チベット仏教チベット人の精神文化のシンボル。そこに対する敬意が必要。そうした思いがあってこそ、いい本ができ、美術館ができていく。
いやたとい、たんなる美術品として扱われたとしても、そこには深い精神性が流れているので、自ずとその力は伝わっていく。本物は水が高いところから低いところに流れるように。
そうして、いまの中国にかけているのは、その精神性ではなかろうか。
共産中国になって過去の中国の精神文化を枯れさせてしまった。物質的な繁栄の基盤である精神性が脆弱だと、いつか瓦解する。
その意味でも、チベットのタンカを世に発信していくことは、中国文化に対する、反省、ふりかえり、源泉に回帰することを求める動きになりうるかも。
……なんていうことも考えた。ま、ともあれいまは、本業のデイサービスにエネルギーは集中せざるをえず。
 

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