過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

すべてを失う可能性が、一気にくることだってある

 
オーストラリアで山火事、いまだ終わらず。日本での九州と四国くらいの広大な面積が火事になっているという。2020年1月3日時点の被害は、5.9million hectares(59,000㎞2)。これによって、5億頭以上の動物が死亡とか。
 
インドネシアでは大洪水が起きている。
------------------
日本だって、今年は、昨年を上回るゲリラ豪雨、川の氾濫による洪水、土砂崩れ、地震津波、台風など、これまでの規模を超える大きな天災が押し寄せてきそう。
 
さらには、原発事故だってあるかも、アメリカとイランの戦争に巻き込まれる可能性だってある。
---------------------
対岸の火事でのうのうとしてる自分だが、悲劇は突然にやってくる。すべてを失う可能性が、一気にくることだってある。自分自身も失うという可能性もある。
 
いまここで、すべてを失っても大丈夫か。いまここで死んでしまって大丈夫か。そんなことを意識しながら生きていく。それが、じつに大切なことなんだろうなあ。できっこないけど。
------------------
ブッダの最古の経典、「ダンマパダ」より。
花を摘むのに夢中になっている人を、死がさらって行くように、眠っている村を、洪水が押し流して行くように。
花を摘むのに夢中になっている人が、未だ望みを果たさないうちに、死神がかれを征服する。
「わたしは雨期にはここに住もう。冬と夏にはここに住もう」と愚者はこのようにくよくよと慮って、死が迫っているのに気がつかない。
子どもや家畜のことに気を奪われて心がそれに執著している人を、死はさらって行く。――眠っている村を大洪水が押し流すように。