過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

法輪功(ファールンコン)

いま法輪功(ファールンコン)の動きを映像で習得しようとしている。近くに教えてくれる人がいない。公式ホームページの映像を見ながら、学んでいる。

10年ぐらい前、一度ならったことがある。場所はなんと女子修道院だった。

聖心女子大の女子修道院には、評論家で日本近代文学研究者のシスター鈴木秀子先生がおられた。本作りなどで、親しくさせてもらっていた。あるとき、「気功がおもしろいから、あそびにきませんか」と言われて、でかけた。そこ出会ったのが法輪功だった。

法輪功は、仏教と道教が融合したような気功法。激しい動きはない。やさしい静かな動きである。つねに合掌と結印(ムドラーを結ぶ)がベースにある。やはり合掌と結印は、落ち着く。集中力が高まる。イメージを使っていくのも、気に入っている。

たとえば、こんな流れだ。弥勒菩薩が大宇宙に向かて両手を伸ばす仏展千手法。如来からエネルギーが注がれる如来潅頂。菩薩が蓮の花の上に立つ。金剛力士が泰山を動かす。羅漢が山を背負う。金の猿が宇宙空間で左右に分身する。双竜が大海に入る。
体の邪気を地に還し天からエネルギーをもらう。神通加持法でエネルギーを回す、など。そのイメージと共に身体を動かすのが、なかなかいい。


ところで、法輪功には、いろいろ問題がある。いまの中国では大弾圧されていて、たいへんな人権侵害を被っている。投獄は数万人に及び、虐待・拷問など刑死した人は4,000人近くとも言われる。恐ろしいのは、臓器を摘出されて売買されたり、人体の標本展などの見世物にされたりともいう。

背景としては、法輪功を学ぶ人が爆発的に増えて、7千万人以上になった。その勢いに、中国政府は、共産党を揺るがす不満分子になるとして禁止したのだ。

いわば中国のオウム真理教みたいなレッテルを貼られているのだ。まあ、 そのことは、また別の機会に。写真は、指導者の李洪志アメリカに亡命している。