過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

山里のオープンハウス「春野人めぐり」は17回目

山里のオープンハウス「春野人めぐり」は、12月7日と8日に行われた。
「山里の普通の暮らしの魅力、人の魅力の発信」であり、「移住者と地元そして、まちなかの人をつなぐ」という意義がある。
昨日だけ、「デイサービス みんなの家」として参加させてもらった。
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この企画を思い立ったのは、8年前、2011年の9月であった。依頼、もう17回目となる。
1回目のときは、参加者をスカウトし、チラシをつくり、みんなで看板を作った。ぼくはすでに主催から離れている。しかし、みんなでずっと継続しているのはすごい。
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ぼくは飽きっぽいので、すぐに他に移ってしまう。その次は、天竜区の全域をフィールドにした「北遠(ほくえん)山里めぐり」を企画していった。
さらには「昭和レトロの二俣(ふたまた)めぐり」「いにしえのアーティスト:手仕事人のトークイベント」を主催した。
さらには、百古里庵(すがりあん)の女将に依頼されて、「北遠の隠れ里 百古里(すがり)めぐり」の立ち上げ。「二俣めぐり」は1回でおわったけれど、「百古里めぐりは」さらに弾みがついて、すごい勢いで継続している。ぼくは立ち上げだけ、だが。
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それから次は、寺と神社をつなぐ「神社・寺カフェ」の企画を思い立つ。昨年は、キリスト教会(カトリックもプロテス棚とも)も入ってもらった。
こちらは、4年間継続している。だが、もう息切れ。浜松は広域すぎること(面積は伊豆半島くらい、端から端までクルマで3時間余)、経費が続かない、忙しすぎるなど。
しかし、この企画の中で、モスクも入ってもらおうと、沖縄のインドネシアの友人にイスラム教について教えてもらおうとやりとりをした。
それがきっかけでインドネシア家族によるハラール食品(イスラム食)の加工場さがしにつながる。いろいろあったが、磐田市の間の山奥の集落に軟着陸できた。
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また、その過程で、ひょんなことから友人からデイサービスのサポートの依頼があった。
その経営をサポートしていく過程で、ついには、この12月からデイサービスの事業に乗り出すことになっていった。
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なにもないところから立ち上げることによって、潜在的な力が発掘される。力が試される。度胸が試される。人徳が試される。自分のダメさを思い知らされる。
メリットは計り知れない。いろいろな出会いがあり、ネットワークがつながる。縁が縁をつなげていき、当初のビジョンとは異なった、予期しない流れが起きていく。
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「思うようにはいかない」「先のことはわからない」「これをやって、どうなるのかわからない」。そこがおもしろいところ。それがまた、人生の真髄と思っている。