過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

上の好む所 下これよりも甚だし

東京五輪パラリンピックを招致した際の海外コンサル費9億円余りの支出を裏付ける会計書類が所在不明・行方不明」(毎日新聞)だとか。

とにかく不都合なことがあれば、「廃棄すればいい」という我が国のありよう。そして、その責任を取るという部署なり人物がはっきりしないで、グダグダになる。

これは、まあ日本の歴史的なありようだし、「甘い汁は吸いたい、でも責任は追及されたくない」という、人間のありようなんだと思う。

ちなみに、敗戦のとき、大日本帝国は、占領軍が来る前に、自分たちの責任になりそうな書類は、ほとんど焼却した。東京の空は、その焼却の煙で黒煙がもうもうとしていた。

「上の好む所 下これよりも甚だし」(孟子(もうし)/礼記(らいき))

「魚は頭から腐る」「頭が腐っていると、そのうちに身体も腐る」とは西洋のことわざ。(実際には内臓から腐るように思うけれど)

トップが崩れていれば組織は総崩れ。トップがしっかりしていれば、組織はしっかりする。登山するときリーダーがちゃんとしていないと、遭難する。

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