過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

人と人をつなげていく役割と

きょうのデイ。送迎を担当しているところ。帰りに80〜90代の女性二人を乗せて自宅に送り届ける。その移動中に、近所の元気なおじさんが、運動公園でピッチングの練習をしていた。

80歳だが、野球チームのピッチャーで、県外にも遠征する。そのおじさんと、立ち話。これがとてもいい人で、利用者さんとも親しいので、楽しい語らいとなった。
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それから、また走ると、セニアカーに柴犬を乗せて散歩がてら買い物に来たおじさんがいた。やはり80代の同世代。こちらにも、声をかけた。やはり、利用者さんと顔なじみで楽しい会話のやりとりとなった。ワンコが可愛い。

──おや、あんたたちは「みんなの家」に通っているのか。わしは、「○○ケアセンター」だよ。こんど、遊びに行くよ。

移動していると、そんな語らいの場が、そこかしこに現れる。

施設の利用者にはならないが、遊びに来てくれるというわけだ。おしゃべりに来てくれる人が増えてきたら、たのしい施設となるかなあと思っている。
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そのためにも、工夫しよう。たとえば、ひとつ個室をあけて図書室に改装して、そこを自由にくつろげる場とする。

あるいは、休日に講座を開いてもいい。講師は、地元の猟師とか、樵の名手とか、駐在さん、秘境(京丸という遠州七不思議にある本家の方)に暮らしていた人の体験、奥さんが亡くなるとき自分で棺桶を作った人、隠居となったお医者さんなど、いろいろな人がいる。そんな人の講座を開いていくのも、面白いかなあと思っている。
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ぼくはそうして、人と人をつなげていく役割ということになる。あとは、「縁にまかせて」である。