過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

投票率低し

選挙が近い。うちにはテレビがないのでわからないが、番組では少しは盛り上がっているのだろうか。対立軸も見えにくい。
日本は投票率が低い。長期低落。選挙結果は「民意」を正確に反映しない。なにしろ投票率は、50%を割る(95年には45%)。
テレビによる愚民化政策がある。ぼくは、たまに診療所の待合室で見るだけだが、テレビではいつも、漫才、食べ物、ゴシップばかり。政治を考えるものが提供されない
投票率が低いと、「絶対得票率」が低くても、与党が多くの議席を占有する。参院選の場合、自民党の絶対得票率は22%(2013年、2016年)。有権者の5人に1人だ。それでいて、自民党の獲得議席割合は、64%(2013年)、51%(2106年)。30%もひらきがある。
これでは、国民の信任を受けているとは言い難い。その民意を受けていない国会議員が国の針路をきめる。国民が愚癡と文句を言っても「あとの祭り」だ。
しかも、若い世代ほど投票に行かない。おそらく20代の投票率は、50代の半分以下。無関心、無力感。
なぜ、若者は投票に行かないのだろうか。
要因として、そもそも学校教育の場で、「自分の頭」で政治を考える場面を踏んでいない。政治、現代史が教えられていない。「政治経済」という社会の科目の、なんともつまらなかったことよ。教育の場では、若者を無菌状態に置いてきた。いまの政治をどうしよう、どうしたらいいのかという、討論会、ディベートなどありえなかった。
また、過去に学園紛争、イデオロギー論争、内ゲバなどがあって、若者が政治に意識を向けなくなったことも要因。
投票所に行くのが億劫だというのがある。雨が降ったりすれば、なおさらだ。
それならば、スマホで投票、ネットで投票できるようにしたら、ずいぶんと違うんだろうけど。ハッキングの問題、なりすましの問題、いろいろと課題はある。
じゃあ、投票しない人は、自分の投票権をその人にまかせてしまう。あげてしまうのはどうか。それだと買収の温床になるか。
投票したら、なにか特典がある。ガソリンの割引があるとか、地域通貨券もらえるとか。そういう政治もさもしい。
なにかいい方法あるんだろうか。