過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

私設の図書館「まほろば文庫」の取材に同行

浜松市天竜の山里、春野町にある私設の図書館「まほろば文庫」の取材を「浜松百選」が行うというので、取材に同行した。
今回は、「私設図書館」をつくって一年たったということでの取材。
まほろば文庫」は、うちのすぐ近くでもあり(徒歩1分)、よく利用させてもらっている。本を借りることもあるが、子供ための紙芝居に絵本、折り紙にお絵かきみたいなことで、遊ばせてもらっている。地域の人との出会いもあるのがいい。

遠藤理事長が医師として、春野に「もちの木診療所」を構えたのが、5年前。さらに、介護老人保健施設「はるのケアセンター」(60床)を2つ(近頃はまた一つ船明に新設した)、雇用も50〜100人くらいになる。うちの母も最後はここで看取っていただいた。
遠藤理事長は、医師(専門は漢方)であるが、今年の四月には引退。菜園と果樹園の百姓仕事、そして、お坊さんでもある(真宗)。奈良の薬師寺に出かけては、「唯識学」も学んでいるという。
取材にこられた「浜松百選」は、昭和33年の創刊、なんと60年余の歴史があるという。
全国的に有名なのは、「銀座百店」(1955年:昭和30年に創刊)。その「銀座百店」に次ぐ日本で二番目に歴史のある手帳サイズの情報誌だ。
購読料の収入もあるが、ほとんど無償で配布。広告収入での事業モデルと思う。

創刊となとるたいへん。そして、なんといっても継続が難しい。いまの時代、本は売れない。雑誌など売れないし。経費削減で広告カットされる。
二人のスタッフで、企画して取材して記事を書きながら、紙面割、印刷手配やら営業やら発送やら挨拶回り、これは忙しい。
でも、安定して雑誌を出していけるなんて、すばらしい。
65年という歴史は、ひとつの浜松の戦後史そのもの。バックナンバーをそろえて、展示会をしたらおもしろいと思った。

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