過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

フェルデンクライスの自己開発法

幾度もフェルデンクライスメソッドを体験したものの、つかめていない。この本は、実際にモーシェ・フェルデンクライスが、ワークショップを行ったときの記録だ。

フェルデンクライス動きをみてみないとわかりにくいのだが、随所にヒントが浮かんでくる。

ぼくの場合のテーマは、頚椎の1番と2番が詰まっているので(2度の交通事故のため)頭に行き過ぎているエネルギーを流すということなんだけど、ま、永遠のテーマとして探求していく。
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違いが大きければ選択するのは簡単です。しかし、人間存在として重要な意味のある人間的な選択をしようと思ったら、感受性をもって微妙な違いを捉えられなくてはなりません。

そのためには、自分の感受性を改善し、磨き上げねばなりません。であるならば、どうやって感受性を高めればいいのでしょう?

ここに秘密があります。努力を減らさなければ感受性を高めることはできないのです。

(省略)

ひじょうに大きな違いを生み出すごく小さな奇妙な違いがあるのですが、人はそれになかなか気がつかないものです。

慎重に動きをつづけながら、足を床から持ち上げるときに骨盤がどうなるかに注意してください。

次に、足を持ち上げないようにすると、どうなるでしょうか?足を持ち上げないというわずかなことが、実に大きな違いをもたらします。自分でそれを見つけてください。足を持ち上げない場合、骨盤はいったいどこへ落ち着くでしょうか?

条件が違えば、さまざまの筋肉が全く別のやり方で反応するということがわかりますか?でも、そういう違いがわからない人もいます。

呼吸がどこから始まる感じがしますか?

最初に息が入ってくるとき、まず動きが始まる部分があり、そこからしだいに動きが広がります。息を吸うときに最初に動き始める部分は、息を吐くときにもまず最初に動き始めるのがわかるでしょう。
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「心を開く体のレッスン
フェルデンクライスの自己開発法」(モーシェ・フェルデンクライス 安井 武訳 一光社)