過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ひとりで、洗面器の水で顔をあらえるようになった

あかりは、ひとりでお風呂に入れるようになった。
「お父ちゃんとは入らない」と言い張る。恥ずかしいからじゃなくて、「お父ちゃんは。ちゃんと遊んでくれないから」という。
ぶくぶくと溺れないように、心配なので、外から見守っているが。

ひとりで、洗面器の水で顔をあらえるようになった。それを見せたくて呼びに来る。

─見てみて。顔を洗えるよ。お父ちゃん、見せてあげる。「かおがあらえるようになったじゃん」って言って。
─おお、すごいね。たいしたものだね。「かおがあらえるようになったじゃん」。
感心してみていたら、こう言う。
─お父ちゃんはもういいよ。行って、行って。お母ちゃんは、ずっとみていて。

なんどもなんども洗っていた。びちゃぴちゃ、ざぶざぶ。あかりにとっても、大きな達成感なんだなぁ。

─今日もあしたも、ずっと洗うから。年少さん(幼稚園)になったから、もう顔が洗えるんだよ。

ひとりで顔が洗えるようになった。ひとりでお風呂で遊べるようにもなった。
トイレだって、こないだ図書館に行ったら、ひとりでうんちができるようになった。
─すごいねー。大きなのをしたねー。くっちゃいねー。

あかりは、来月には4つになるわけだ。