過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

こちらは仕事しながら画面分割して

くまのプーさん見せて」「ペッパピッグ見たい」「紙芝居の動画、見せて」と、あかりがやってきて、せがまれる。
こちらは、パソコンに向かって、マニュアルを作ったり、訴訟に備えての準備したり、企画書作ったりしているときだ。
-------------------
仕方ないな。大きなモニター画面(32インチ:幅70センチ)なので、分割して、横で見せている。あかりは、横に座ってみている。こちらは、そのまま仕事だ。
こどもの声も、歌もアニメも、たいして気にならなくなる。邪魔にならない。そのあたり、日々、鍛えられている。
-------------------
むかし、20代の頃だった。「鬼太鼓座」の太鼓のコンサートに行ったことがある。そこに、小さな赤ちゃんを連れたお母さんが、いちばんうしろの席で聞いていた。
ときどき子どもが声がする。おかあさんは、気にしながら、ヒヤヒヤしながら聴いていたのだろう。
しかし、こちらとしては、静寂な空間が破られるわけで、とても気になった。
-------------------
そこで、そのお母さんに言った。「迷惑だから、会場の外に行ってもらえませんか」と。ま、こういうことは、主催者が注意すべきなんだろうけど。
鬼太鼓座を聴きたい。でも、子供を預かってもらえない。……
そんな母さんの気持ちなど、わからなかった。そのお母さんには、可哀想なことしたなあと、いまになって胸が痛むことがある。