過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

経営不振の会社のサポート:税務について。その②

経営不振の会社のサポート:税務について、教えていただきたい。その②
公益性のある経営不振の会社のサポートを、友人と関わろうとしている。そこは赤字続きである。
船出したいところだが、錨が重すぎて上がらない。「火中の栗を拾う」つもりが「火だるま」「火の車」になるかもしれない。
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スタッフの充実と顧客開拓などの課題もあるが、なにより社長からの借入金5千万円(仮定)があることだ。社長個人が会社に対して、身銭を切って赤字を補填してきた。その分が5千万円ある。けれども、社長は「貸付金の5千万円を債権放棄する」と言う。
それはいいのだが、社長が債権を放棄すると、会社には「債務免除のための収益」が生まれる。ただでさえ赤字のうえに、多大な税金を払うことになる。ということで、船出ができない。
どうしたらいいか。
税務署、税理士、中小企業診断士などに意見を聞いた。それで、次のように戦略は絞られてきた。
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①少しずつ債権を放棄してもらう。
累積赤字欠損と相殺すると、3,000万円の債権となる。その債権を毎年、少しずつ放棄してもらう。たとえば、300万円ずつ10年間。あるいは150万円ずつ20年間とか。
会社は、債務免除による収益を生じるが、税金を一気に払わなくてすむ。しかし、そんな長期にわたる債権放棄が、税法上許されるのかどうか。また、長期だと相続の問題も発生する。
②借入金を資本に組み入れる。
金銭債務を株式化することで、貸借対照表の負債が減少し、その分資本が増加する。
貸付金のままであれば、いずれ弁済しなくてはならないが、株式化すれば、弁済する必要がない。しかし、社長はリタイアしても大株主として関わることになる。
③以上の二つを組み合わせる。
少しずつ債権を放棄してもらいつつ、少しずつ資本を増加していく。
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このあたり、個別に、具体的に、税務署に聞いていくことにする。
その他、いろいろ。「会社を清算してチャラにする」「借入金をそのままにして問題先送り」「利益が出過ぎて税金対策したい会社に買ってもらう」「行政とジョイントベンチャー」。みたいな案もあるが、まだリアリティなし。