過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「自分の土俵で相撲を取る人」と、「相手の土俵で相撲を取る人」

対話していて、大きく分けて2つのタイプがある。
自分の土俵で相撲を取る人」と、「相手の土俵で相撲を取る人」だ。
 
前者は、勢いがあって魅力的。だが、ときに押し付けと説教がましくなる。
後者は、勢いがあるわけでもなく、強い主張があるわけでもないので、印象に残りにくい。
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もうひとつ、「相手に関心を示さず、自分のことをメインに話をする人」と、「相手に関心を示して、相手の話を聞こうとする人」がいる。
 
後者のほうが、相手に好印象を与えるのは当然だ。人は自分の話を聞いてくれる、自分の話に関心を示してくれることほど、うれしいことはないからだ。
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ぼくは仕事柄、インタビューして取材することが多かったこともあり、相手の土俵で相撲を取る、相手の話を聞くことがメインになりやすい。
 
そのうち、「はて? いったい自分の土俵はなんだったかな。どの土俵で勝負したらいいのか」と、わからなくなってくる。
 
相手のメッセージを、他人に伝えるのは巧みになるのだが、じつは魂は、それではおもしろくない。たいせつなことは、自分が本当に伝えたいメッセージをつたえることにあるのだから。