過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

法輪功を教えてきてくださった

心身の健康に「法輪功」(ファルンゴン)がよさそうだとひらめいた。じつは10年前に、聖心女子大の隣りにある女子修道院で、鈴木秀子先生とともに習ったことがあった。
あの動きは、いまの自分にはいいと思い、正月から「法輪功」を学びだした。瞑想にも繋がり、気の流れの循環にもいいと体感した。
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ただ、すこし細かな動きがわからず、実際に指導を受けたいと思い、ホームページから連絡をとった。するとKさんが、静岡市からはるばるバイクで2時間余もかけて、教えに来てくださった。
お金もとらない。夕食をご一緒にというと、「いや失礼します。縁をたいせつにしているだけです」と、また寒風の中、バイクで帰って行かれた。
Kさんは中国の黒竜江省出身で、日本に来て27年になる。祖母が満州の残留日本人という。
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いまの中国における「法輪功」の大弾圧の様子も聞いた。法輪功」は、1999年には、学ぶ人が1億人を越え中国共産党員よりも多くなった。そのことが、政情不安になると思った共産党は、大弾圧を開始する。
4,000人以上が処刑されたり、臓器摘出(販売目的)されたりしたという。いまでも多くの人が投獄されている。
Kさんの弟は、法輪功」のビラを配っていただけで、10年間も投獄された。そして、父親は自殺に追い込まれたという。
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共産党の内実は、共産主義のことなど、だれも求めておらず。まったくの官僚資本主義で、権力を得たい人が出世し、自分の私腹を肥やすことが主眼となっている。そのためか、この10年余で、中国人は、人を助け合うという精神がなくなってきてしまった、とKさんは言う。
一緒に参加したTさんが言うには、中国を旅していたとき、川へ入水自殺した人に出くわした。そこは公園であり、たくさんの人がいた。しかし、だれひとり助けようとしない。関わりを持つのが嫌だと言っていた。そんな体験も聞いた。
また、中国の金持ち層など、資金は海外に移転させ、なにか起きたらすぐに国外脱出できるような段取りをしているとも聞いた。
法輪功」という気功の充実した動きとともに、中国における生々しい弾圧の話も聞いて、暗澹とした思いにもなった。