過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

黒メダカ(野生のメダカ)を60匹、小さなエビ20匹くらい

近所のおじさんが、「あかりちゃんに」と持ってきてくれた。黒メダカ(野生のメダカ)を60匹、小さなエビ20匹くらいいる。

店で売られているのは、オレンジ色の緋メダカだ。黒メダカはめずらしい。ぼくの子どもの頃は、こうした黒いメダカばかりだった。田んぼや池にたくさんいたものだ。しかし、いまでは希少な生物だ。フナもハヤもウグイも、ザリガニも見られなくなった。

左官用の大きな器に入れることにした。イワヒバの盆栽も中に入れた。金魚藻も持ってきた。春になれば、たくさん産卵して増えるはずだ。

毎日、メダカを眺めるのが楽しみになっている。ただ、黒いメダカなので、わかりにくいのだが。

このおじさんは、胡桃を割って持ってきてくれたり、柚子を持ってきてくれたりする。通りがかりに寄っては、メダカの世話をしてくれる。そのことがとても楽しそう、嬉しそう。いつも柔和。やさしいハートが伝わる。こういう方がおられるので、ほっと和むのだった。