この頃は、外風呂で湯治だ。薪で焚く。ガスで温めた湯とはちがい、薪で焚いたものは芯から温まる。湯冷めしない。そして、火を焚くとき、炎をみているだけで安らぐ。しあわせ時間となる。
手間がかかるのは、薪づくり。木を切って玉切りして、乾燥させて斧で割る。体力仕事だ。
ちかくの気田川の河原には、こないだの台風で、たくさんの流木が流れてきている。ケヤキやクスノキ、カシなどの広葉樹もある。これを薪にするのがいちばんラクだ。火の保ちがとてもいい。
かつて薪が燃料の時代には、みんなが競って流木を集めたという。いまでは、拾う人などだれもいない。
そこで、流木を薪にしようと、軽トラにリヤカーを積んで、拾いにいってきた。あっという間に、軽トラが一杯になった。なかには磨けば芸術作品になりそうなものもある。