過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

いまここに具体的・現実的な脅威がある

北からミサイルが撃ち込まれる、中国にやがて占領されるという脅威は、たしかにあるのかもしれない。しかしそれはまだ、想像上の脅威である。

しかし、いまここに具体的・現実的な脅威がある。そこにこそ、政治は優先して対処すべきであろう。(などと書いても何の変化も及ぼさないけれど、自分の頭の中の整理のために)

原発の脅威:福島原発放射能はずっと太平洋に垂れ流しとなっている。放射能の値を変えてかつての危険領域でも、暮らせる領域としている。汚染土の行き場もない。礫土を全国に移送しようとしている。日本人がみんな放射能に汚染されるというたいへんな脅威だ。

それに全国に55基もの原発がある日本列島は、ひとたびそこにミサイル(あるいは自爆テロ、あるいはドローンによる攻撃)が打ち込まれたら、もうどうしようもないというない現実。

②自然災害の脅威:豪雨や地震津波などの脅威。まさに現実に起きている。いまも多くの人が避難生活を余儀なくされている。これからもますます自然災害は増えていく。老朽インフラもいたるとこで、脆弱。

③急激な少子・高齢化の脅威:老人大国となって、国の活力はなくなる。子供がいなくなることで、元気、活力、夢がしぼんでいく。

購買意欲もなくなる。経済は循環しなくなる。医療費は国家予算の半分くらいを占めることになる(国の予算96兆円に対して医療費は42兆円)。老老介護の現実、あるいは独居老人。老後はなんとも過酷な現実がやってくる。これは大きな脅威だ。

④行政肥大化と格差社会の脅威:公務員の給与は高くて安定している。老後も保証されている。いっぽうで暮らすのが精一杯の人たちが増えている。貧困の連鎖が起きている。格差社会が固定化されてきている。公務員の人件費で国家予算が食いつぶされるのではという脅威。

その他、食料自給率の脅威、林業や農業がだめになっていくという脅威。教育の荒廃なと、いろいろあると思うが、思いついた程度で書いた。

ともあれこうして、具体的・現実的な脅威があるにもかかわらず、防衛費に多額の金を使ってアメリカに貢献したり、海外にODA円借款などでお金をばらまいている。いま起きている脅威への対処が二の次、三の次になっている。