過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

寝ていて呼吸に意識を向けること

ひたすら「呼吸に戻る」という暮らしをしている。

いろいろな呼吸法がある。……お腹の動きを感じるのがいい。口や鼻から出る息の感触に気づくのがいい。丹田に意識を持ってくるのがいい。

座り方にも、いろいろある。足の組み方やら、手の組み方、あるいは、背筋を伸ばす。顎を引く。半眼がいいとか。ま、たくさんある。

けれども、大きなポイントは「呼吸」だけ。「呼吸」にいつも気づいていること。それだけでいい。

どんな座り方でもいい。正座でも、結跏趺坐でも、椅子でも、なんでもいい。歩いていても、立っていてもいい。

とにかく「呼吸」だけに戻ること。

そうして、その呼吸に戻るというのは、呼吸とともにあらわれる変化に気づくこと。ぼくの場合は、「お腹の動き」に意識を向けている。鳩尾のあたり、丹田のあたり、あるいは体全体の膨らみと縮み。

いちばんラクちんで究極だと思うのは、寝ていて呼吸に意識を向けること。寝ていると、自然と腹式呼吸になる。お腹の動きがよく分かる。吸っている、吐いている。これだけに意識を向ける。

注意点は、眠ってしまうこと。けれども、そのまま眠ってしまったとしても、それはそれで心身の疲労回復につながると思っている。

瀕死の病人になっても、臨終間際であっても、これは可能じゃないかと思う。そのことで、安らぎが生まれてくることは確実。