過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

文体にリズムがあると絵本も読みやすい

「絵本よんでー」とあかりがやってくる。よんであげる。「もいっかーい」。またよむ。「もいっかーい」。またよむ。えんえんと繰り返させられる。

声を出して読むのは、結構エネルギーがいる。妻は、ちゃんとしっかり読んであげている。ぼくは疲れる。手抜きしたくなる。

読むこと自体、楽しいんだけど、やはり気力も体力もいる。それと、もうひとつ。文体にリズムがないとよみにくい。

なまむぎなまごめ/いいくにつくろうかまくらばくふ/巨人大鵬卵焼き/東海道中膝栗毛南総里見八犬伝

……みたいなんじで、七五調みたいな韻律があれば、なかなかよみやすい。楽しい。

ということで、いまためしにつくっているところ。

「ぼくのママはどこ?」ジュリア ドナルドソン (著)、アクセル シェフラー (イラスト)、評論社発行

森で迷子になったおさるの坊やに、ちょうちょさんがママを探してあげる。

これがママでしょう。いやちがう。じゃあこれ。ちがう。じゃこれ。ちがう。そんな物語。

英語の原著だと、韻が踏んである感じ。歌にもできている。ということで、次のような七五調にして自家製の本にしているところ。以下、作成中。


森のなかの奥ふかく 
おさるのぼうやがないていた 

ママがいないよさみしいよ
みんなどこかへいっちゃった

そこへチョウチョがやってきて
わたしがさがしてあげましょう

ところでママってどんななの
ママはとっても大きいよ
ぼくよりずっと大きいよ

それならきっとあれがママ
とってもとっても大きいよ

いやいやこれはママじゃない
おっきなおっきなゾウさんよ
あんまりおはなが長すぎる

それじゃあママってどんななの
林の中をすーいすい
しっぽを枝にまけるんだ

それならきっとあれがママ
枝から枝にすーいすい
なが〜い尾っぽがあるんだよ
いやいやあれはママじゃない

ながくておっきなへびさんよ
ぼくのママなら木の上で
とんだりはねたりするんだよ

それならきっとあれがママ
木のてっぺんでうたってる

いいやいやあれはママじゃない
あれはおっきなオウムさん

……

続いて、カエルやコウモリなど次々出てくる。
そして、ついにおさるの坊やのお父さんを見つけて
お父さんと一緒に帰ると、そこにママが待っていて、ヒシと抱いてくれるという物語。

https://www.youtube.com/watch?v=iIn8sjN1pgw