呼吸にもどる。つねに呼吸を基軸にする。還るべきところは呼吸。そういう意識で暮らしてみている。そのことで、エネルギーが湧くのを感じる。不安が静まるのを感じる。
呼吸法は、腹式呼吸でも胸式呼吸でも、丹田呼吸でもなんでもよいと思う。自分の吸う息、吐く息に意識を向ける。呼吸に気づいている。
不安、恐れ、心配、イライラ、悲しみ……そういうものは、だいたい鳩尾(みぞおち)あたりが詰まってくる。重たい。鬱な感じ。そこに暗いエネルギーが貯まる、狭められ、閉じ込められている感じ。
そこで、手のひらをひろげて、お腹に乗せる。鳩尾に親指を置く。小指はヘソのちかく。
それで、呼吸の動きを手のひらで味わう。息を吸うと鳩尾部分が広がる。息を吐くと縮む。その動きを手のひらで感じる。呼吸とともに起きる身体の動きを手で感じる。
これを繰り返していくと、なんだか安心してくる。苦しさも減ってくる。落ち着いてくる。そういう体感がある。
息をするとともに、身体は膨らむ・縮むを繰り返す。それを、鳩尾の部分で感じとる。手のひらで味わう。
……これが正解だとかはないと思う。禅では、気功では、ヨーガでは、いろいろあると思うが、自分で手さぐりで探求し、自分で体感し、自分にあったものをつかんでいくというところ。日々探求。そして、これはとてもおもしろいことなのだ。