過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

神社(1)すこし神社の背景を整理してみよう

神社(1)神社の数は、全国で8万余。お寺は7万7千。神社の定義にもよるが、祠みたいなものも含めれば、大変な数になる。

ぼくが「神社・寺カフェ」を企画して3年。神社の参加はとても少ない。

一つには、神社を訪ねても、やり取りする相手がいない。集落が管理していて、話がつながらない。

お寺は、だいたい住職とその家族が暮らしている。しかし、神社は無人なところがほとんどだ。

神職がいても別の棟に暮らして通っているか、あるいは集落にまかされている。その修復も集落が行う。

また、繁盛している神社は、職員も多く、なかなか話がつながらない。参拝者とゆっくり話しをしようという神職も少ない。小さな神社は、そもそも参拝者のために常駐して迎えるという余裕がない。

それでもこれまでには、足神(あしがみ)神社、貴船神社、浜名惣社神明宮、初生衣(うぶぎぬ)神社などが参加してくれた。

それらは、みな神職が所有している神社なので、オーナーと会話ができる。関心を示してくれ、参拝の仕方、祝詞のとなえかた、地域の歴史など、参拝者にお話してもらっている。

……ということで、すこし神社の背景を整理してみようと思う。