過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

焦点を絞る。すべてを言おうとしない

言いたいことの8割以上は、捨ててしまう。いまここで伝えたいことだけに絞り込む。

9割は捨てるわけだ。でも、捨てた9割が、見えない背景となって、土台となって、エネルギーとなって話を支える。もっと聞いてみたい、ということになるのかもしれない。

講演を依頼された時、次から次へとアピールしたくなる。どうしてもたくさん話をしようとする。ごった煮となる。ぼくの悪い癖。いつもそうなる。

これだけのことをしてきた、これだけ知識がある、これだけの考察がある……と言いたくなる。そこは自分に自信がないから、よく見せたいからそうなる。しかし、聞いている人は、う〜ん、お腹いっぱい。よく知っていてすごいのかもしれない。けれども、要するに何を言いたいのだろう、何をしたいのだろう、ということになる。

焦点を絞る。すべてを言おうとしない。ごった煮にしない。捨てる。見切り千両。というところ実験をしなくては。