障害の中に、制約の中にこそ、自由がある。あがき、奮闘し、あきらめ、気づき、ときにはもう〈おまかせ〉せざるをえない。
そういう現実にこそ、浄土があり、天国がある。……のかもしれない。
なにも障害がない。風光明媚で、穏やかな涼しい風に吹かれる。花園のなかに暮らす。もうまったくの自由の満喫。あこかれるけれど。
しかし、そうなったら、もう目的もなくなるし、やることもないし、すぐに飽きてしまう。つまらなくて、どうしようもないのかもしれない。
自由の中にあって、それでまた、やっぱりもう一度挑戦してみようか。しかし、たいへんだなあ。勇気がいるなあ。つらそうだなあ。
でもやっぱり、おもしろいじゃないか。なにより魂、心が磨かれるじゃないか。そう思って自ら選択したのが、この現実。この日々。いまの自分。そう思うことにしてみる。