過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

とくに仏教分野。そこにエネルギーを集中していかなくちゃ、と

田んぼ(3000平米)に大豆畑2,000平米。それから、ブルーベリー畑(100本)に栗畑(50本)。ほかに農地は1300坪。こちらは友人が蕎麦と麦に挑戦中。これだけでも、ちゃんとやっていたら、専業農家。まあ、できない。

いちばん手のかかるのが、田んぼ。土を耕して水を引く。種から苗にする。水田に植える。雑草を抜く。シカやイノシシ避けの電気柵を張る。毎日の水の管理。稲刈り、天日干し。脱穀、籾摺りとたくさんの工程。そして機械のメンテナンスもある。

仲間でやっているものの、時間とエネルギーがかかりすぎ。労働だけでも年間500〜1000時間以上はかかる。無農薬ならではの苦労。

収益性と手間だけをかんがえたら、いちばんいいのは、ブルーベリー。いわば収穫だけ。冷凍保存が可能。加工もラク。草刈りも剪定もあるが。

栗もほとんど収穫だけでいい。草刈りは大したことない。しかし、保存が難しい。加工するまでたいへん。

大豆は、種から苗にして移植。草取りもある。しかし、田んぼほどではない。保存もラク。味噌に加工すれば価値は大きい。

田んぼがいちばんたいへん。除草剤と大型機械を使えばラクなんだけど。コメは食の基本、とくに安心安全な食の確保はたいせつ。コメつくりは楽しい。美しい。学びが大きい。

こうしたことを3年やってみたが、時間とエネルギーがとられすぎ。これで暮らしていけるわけではない。で、いろいろと絞り込む時期に来ている。いかに手間を省いていくか。全部はできないので、やめてしまうのも選択肢。人にまかせる。いろいろな人の協力。オーナー制もある。高く売れる道をさぐる。

いずれにしても、ぼくの本業はやはり企画と出版。本のプロデュース、執筆、編集。とくに仏教分野。そこにエネルギーを集中していかなくちゃ、と痛感する日々。あたりまえのことだけど、得意な分野を深めていくことに尽きる。