過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ひとたびデータ不正をして、それが明るみになれば

神戸製鋼の不正が明るみになった。品質、強度、耐久性についてデータ改ざんしてい。出荷先は500社。こうした一流企業の不正や不祥事が出てきている。おぼろげな記憶では、日産と三菱の燃費データの改ざん、東芝の不正会計とか。

ひとたびデータ不正をして、それが明るみになれば、これまで築き上げてきた信用は失墜する。一流企業であればあるほど、その損失は大きい。そもそも企業のモラルが下がってきていると思われる。

いわば、ごまかしで仕事をしてきたことになる。バレなければいいや、という意識。なにごとも氷山の一角。そういうことは、以前からあったのか。あったんだろうなあ……。これまでバレなかっただけなのか。そうだろうなぁ……。

バレたのは、内部告発する風土ができてきたからなのか。あるいは、コンピュータの測定が迅速・簡単にできるようになって、データ改ざんなどすぐにチェックできるようになったためか。

不正をはたらく背景には、売上が減少していることがある。そうして、ほとんどの一流企業の社長というのは、オーナーではない。いわばサラリーマン。売上が落ちてくれば、株主総会で責任が追求される。自分の地位も危うくなる。

サラリーマン社長の場合、なんとか当期の売上、利益を捻出させようとする。まずは当期を乗りきればいいのだ。そういう意識がはたらく。まわりもそこを忖度していく。そのうち無理を重ねて、ときには、ごまかししても、ということにもなる。

ちょっとしたごまかしが、これくらいならいいや、いやこれくらいなら……と増大していく。そんな仕事、いっそやめてしまえばいいんだけど、そこは無理。仕事していると、その世界しかないので。サラリーマンは、いろいろ板挟みでたいへん。