過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

イガのままトングで拾うことにした

栗拾いもなかなか手間がかかる。うちには50本もの栗の木がある。いまの時期は、次々と栗が落ちてきている。

イガのまま落ちてくる。イガの裂け目を踏んづけて実を取り出す。あるいは、火ばさみで叩いてこじあける。ときに、イガが指に刺さって痛い。畑にはヤブ蚊も多い。マムシもいたりする。

ラクに栗を拾うには、どうしたらいいか。イガをこじ開けていると疲れる。なので、イガのままトングで拾うことにした。アルミの軽量リヤカーを畑に入れて、それにポイポイと放り込んでいく。

イガのままの栗を自宅に持ち帰って、庭にざあーっと広げる。長靴で踏んづけては栗を取り出す。妻が仕分ける。あかりもお手伝いできた。数粒だけど。家族で作業ができる、というのがいい。近所の人も声をかけてくれるので、雑談しながらの作業。

3日間(1日30分の作業)で、35キロの栗がとれた。これからまだまだ落ちてくるので、毎日、拾うことになる。おそらく100キロ以上になると思う。さあ、それをどうするか……。

販売ルートをつくる余裕もない。直販もいろいろと手間がかかる。茹でて加工するのは、さらに手間。なので、そのまま冷凍してしまおう。これで一年は保存できると思う。あとは、暇な時に茹でて甘露煮にでもすればよいかと思う。

そんなことをしていると、稲刈りの時期になる。大豆も実ってきたよ。蕎麦もすくすくと伸びてきている。柿も熟してくる。キウイも実をつけてくる。山里暮らしは自然の恵みが豊かなんだけど、時間は待ったなし。そして、なにより体力がいる。