過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

日本の原風景を壊しているもの。いま思いつくのは三つ

日本の原風景を壊しているもの。いま思いつくのは三つ。

ひとつは森。山を崩して住宅地にしたこと。天然林を伐採して、スギ・ヒノキの森にしてしまったこと。その人工林が放置されて鬱蒼して暗くなるばかり。鳥も動物も昆虫もいない。

ふたつ目は、田んぼ。もう農業は立ちゆかないので、いたるところ耕作放棄地ばかり。草ぼうぼうの土地、そうして太陽光パネルが目立つようになってきた。

みっつ目は川。川はなくならないが、護岸工事がかなしい。コンクリートで固められた川は、まったくつまらない。せめて清流でなくても、コンクリートじゃない川端があれば、美しい。昆虫たちも動物たちも棲むことができる。

これと文脈が違うけど、いちばんかなしいのは、いまだ止まらない福島原発放射能汚染。こちらはもう、まったく絶望的。under control on Impossible。

日本の原風景の崩壊は、心の崩壊につながっている。……などと嘆いても、なんにも事態はかわらないけども。ぼくができること。まあせめて、田んぼは続けてみよう。