過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

事業をつづけている外国人たちのチカラ

日本という外国にきて、言葉をおぼえ、暮らしにもなじみ、結婚し、そして自立して事業を始める。こういうひとたちの意欲、熱意、仕事のキレ、客をつかむチカラというのは、すごい。いろいろと多彩、異能、すぐれた人たちに出会う。

友人のネパール人は、新潟でロシア人相手に中古車を販売していた。数年で大発展。ネパールに豪邸を建てた。また、インド人の知人も、オークションで中古車を手に入れて、インドに輸出。これまた数年で、大発展。言葉を覚えるチカラも、すごかった。一年くらいで日本語ペラペラ。目隠ししてバイクに乗れるという得意な才能もあった。

昨日、出あったのはブラジルの人。

カブトエビのいる田んぼのちかくに、中古の車がたくさん置いてあったので、寄ってみた。ぼくのクルマは、山を走ることと運転が散漫なので、あちこちデコボコで、まことにみっともない。しかし、ちゃんと走るのだからと、そのままにしている。

それでもなあ、バンパー取り替えて後ろのドアもなんとかしたいとは思っていた。でも、修理代は高くつきそうだ。どうしようかと思っていた。

それで、部品取りに寄ってみたのだ。あらわれた人物は、背が高くてなかなかカッコいい。日本に来て17年。奥さん、そして子供二人いるという。

ボンネットあけてエンジンをみてくれる、オイル漏れもみてくれた。これとこれとを取り寄せて交換してあげます。ぜんぶで4万円。それでお願いしようと思いつつ、まてよ、オイル漏れじゃなくて、オイルがエンジンの中に入って萌えているので、もう限界かもしれない。そうしたら修理しないで、また中古を買おうかなどと考えている。オイルも燃え尽きていつもなくなって行く。もう15万キロだしなあと。

かれは、こういうクルマがほしいと言ってれれば、オークションで手に入れられます。と、まことに段取りが早い。ことばのやとりも、まったくムダがない。えらく感心した。かれは、ブラジルにはもう帰れない。妻と子をつれていったら航空券だけで100万円もかかる。それに、仕事が忙しくて抜けられないと。

ぼくは、かれらの宗教にも関心があるので、キリスト教の話など聞いてみた。最近、セイショのイエに誘われたという。「聖書の家」?という新興宗教なのかなあおもっていたら、「生長の家」のことだった。