過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

ついにカブトエビを発見した

おお、いる。いる。すごいぞ。ついにカブトエビを発見した。

アイガモ農法でいろいろと教えてもらった中道農場の田んぼに、たくさんいた。

ホームセンターで、中道さんとばったり出遭った。立ち話をしていたら、カブトエビホウネンエビがたくさん発生したというのだ。

カブトエビは、生きている化石といわれる。田んぼに発生すると、雑草を食べてくれる。また、水底の泥をかきまぜるので、田んぼが濁って、光合成ができなくて雑草の発芽と成長が抑えられる。「田の草取り虫」とも言われる。無農薬のお米作りをやるのは、最適な生き物だとおもう。

ところが、どこで入手できるのかわからない。売っているのは、学研の理科の教材として飼育セットが売れるている程度。どこか大量発生しているところは、ないかなあ。でも、除草剤つかう田んぼばかりだし、無理だなあ。アイガモ農法のところは、カモが食べてしまう。そう思っていた。

それが、大量に発生したというのだ。さっそく見に行った。いたいた、たくさん。カブトエビを見たのは、人生で初めてのことだ。寸法は2〜3センチくらい。浮き上がって泳いだり、また水底に潜ったりしていた。なるほど、カブトガニとよく似ている。

他の田んぼちとちがって、中道さんの田んぼは濁っていた。カブトエビが泥をかき混ぜるからだろう。そうなったら、雑草は生えてこない。すばらしい。

ぼくにとっては、すごいニュースだ。無農薬のお米を作ろうという人には、ものすごい宝物にみえる。なにしろ草取りは、除草剤を使う田んぼの100倍くらいの労力がいる。それをこの虫たちがやってれれば、こんなありがたいことはない。

近いうちに、仲間とカブトエビをすくいにいくつもり。そして楽舎の田んぼに放して、無農薬の田んぼづくりのよきサポーターになってもらう。いいぞいいぞ、カブトエビ君。