過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

芸術性のあるものに接して、作者の人がらや創作の意図に触れるのはたのしい

どこか鎮魂の響きを感じさせる作品だ。切り株に苔を敷いてその上に展示してある。なかにロウソクの火を入れてもいいし、植物を育てても面白い。森のなかにいくつも置かれていた。こちらは、春野出身の木下さんの作品だ。

昨日でかけた「天竜アートキャンプ」(内山文寿さんの企画)。澄んだ清流とゆたかな植生、熊平水辺の里オートキャンプ場でおこなわれた。「アートで耕す木と人と森の繋がり」というテーマ。アーティストが、森のなかにそれぞれの作品を展示して、それを見て回る。作者が作品の説明をしてくれるので、質問してやりとりができるのもよかった。

その他、石磐(いわくら)の上に神聖なフィールドづくりをされた方、倒木した樫の木に、小さな網笠のようなものをしつらえた方、いろいろおもしろい作品が見られた。

こうして芸術性のあるものに接して、作者の人がらや創作の意図に触れるというのは、やはり余韻が残る。

かつて清里キープ協会で、森のなかで「立体俳句」を創造するというワークショップに参加したことがあった。参加者それぞれが、自分の作品を創作して、みんながそれを見て回るというもの。つくるのも楽しい、見てまわるのもたのしい、その人の話を聞くのも楽しい。そんなことを思い出した。春野でもいつか企画してみたい催しだ。