過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「神社・寺カフェ」レポート(6)「法林寺」

法林寺の念仏行に参加した。駅の観光インフォメーションセンターでパンフを見たといって、若い女性たち。参加者は14名。ちょうどいいくらいの人数。あかりも参加だ。

ここの吉沢住職は、幼稚園、小、中、高にわたって、おんなじ学校で一年後輩だ。そのよしみで、参加してもらっている。木魚を叩いての称名念仏。浄土宗のお経は、なかなか味わい深い。そして「これはいい」と体感したのが、念仏の行だ。かつて法林寺は、念仏の行で有名な寺であった。南無阿弥陀仏をとなえるのだが、たんなる念仏ではない。巨大な木魚に木刀のような棒を叩きつける。

なあーーむ バシン! あーーみ バシン! だあーーーーバシン! ぶーーー バシン! 思い切り叩きつける。ものすごく気合が入る。

これは体験したい。やらせてもらった。腹の底から、体の芯から、背骨から思いきり声を出す。棒を叩きつける。まさに「行」。そして、呼吸法。剣豪の修行のような気分。ぼくは思い切り叩きつすぎて、棒が折れて、阿弥陀様の像の方に飛んでいってしまった。

滞っていた邪気が発散されて、エネルギーが入ってくる、満ちてくるという感覚。頭が空っぽになる。ヘタな瞑想より、ずっといい。生命力が満ち溢れてくる。爽快感がある。この行はいいね。これをぜひとも復活させてもらいたいと、吉沢住職にはお願いしたのだった。

浜松市中区成子町13 TEL053-452-4260
法林寺(浄土宗) 吉澤俊道住職