過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

終戦記念日に参拝したことがある

靖国神社は、終戦記念日に参拝するといい。この日だけで、20万人ほどの参拝者がある。趣旨が違うけれども、明治神宮の初詣は319万人。みなさん粛々として参拝される。行くときも帰るときも、大鳥居から拝殿に一礼。

70〜80代のお年寄りも多い。案外、若いひともいる。敗戦からもう72年となる。20歳で戦争に行ったとして、その方は90を超えている。九段の坂を上り、炎天下でアスファルトの参道を歩くのは、きついと思う。

この日は、いろいろな団体が勢揃いする。やたらと日章旗そして、旭日旗が翻る。境内に大きなテントが張られて、戦没者追悼国民集会がひらかれている。陸軍兵士の格好をして歩く老人がいた。軍服姿、鉄兜に銃剣で突撃ラッパを響かせて行進する若者もいた。揃いの特効服を着た者たち。戦闘服姿の団体。道路では機動隊が見張っている。バリケードも置かれる。右翼の街宣車がどーんと何台も並ぶ。軍歌を歌う団体。「天皇陛下万歳!」と叫んでいる団体。軍国日本の発揚みたいなパフォーマンスの場ともなっている。

まことに、騒々しいいううか、ものものしい。戦争で亡くなった方たちの鎮魂の場、平和を願う祈りの場という靖国神社であってほしいと思うのだが。