過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

子どもに絵本を読んで聞かせる

スマナサーラ長老にお会いするのは、「仏教塾」という本を作ってから一年ぶり。どうもお久しぶりです。最近どうですか。きょうは寒いですね。……というような話から入らない。そういうことを長々とやりとりしても、お互いに面白くない。いつも本題から入るようにしている。

子どもに動画を見せたら、そればかり要求するようになって、どんどんと依存していくんです。それはいけないと思っても、絵本だけに切り替えたんですよ。でも、読んであげるほうとしては、いつもおんなじ絵本だしおもしろくないし、とてもエネルギーが要る。どうしたらいいでしょうね、と。

長老の答え。いつもの絵本だと読むほうも飽きてくるでしょう。毎回、すこしだけストーリーを変えるんですよ。あれれ、くまさんがどこかに行った。このくまさんは、どうしたんだろうね。とか、毎回、その場で創作していくんです。読んで聞かせるとき、子どもはいつもあたらしいものに接することになります。そのときそのときで、あたらしいものを作りながら読むんだら、すごくおもしろくなりますよ。毎回、創作活動ですよ。

池谷さんが一所懸命に編集していい本を作ったとしても、そんなものは一度読まれて捨てられてしまっておしまいでしょう。ところが、子どもために一所懸命に創作して読んであげるのは、ぜんぶ子どもの成長につながっていく。そんなにすばらしいことはないんですよ。

というようなことから、マインドフルネスの子育て、マインドフルネス一日一話の企画の話に入っていったのだった。