過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

初詣も行かない。行きたくなるような神社もなし。

初詣も行かない。行きたくなるような神社もなし。墓参りもしない。

新年の挨拶にいくわけじゃない。書き初めもしない。お餅もつかない。門松も立てないし。とくにきれいな洋服に着替えるわけでもなし。まちにも出ない。

紅白もみない。行く年くる年もみない。テレビはしまっちゃって、家にない。この一年、ほとんどみてない。

年賀状も出さない。それにしても、返事は書かないとなあ、と思いつつ、ずるずると先延ばし。まあ、立春のときでいいや。いや、新緑のとき。う〜ん、暑中見舞いを兼ねて……と思いつつ、ついに出さず。

まあしかし、それでも一年の節か……。それでも、仏壇の前でお経はよむ。しばし瞑想するくらい。

ぼくが新しい息吹を感じるのは、やはり立春の時。日差しが春になる。枯れた野原を歩いていても、萌えいづるようないのちの息吹を感じる。

旧暦でのお正月というのは、1月28日の新月。一年の始まりは、かならず新月ということらしい。ことしは、旧暦をもとにした暮らしを味わってみたいもの。