過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

蓄積された貴重な資源となりうる

間伐されず、伐採されず、密集したスギ・ヒノキの森ばかりの山里。鬱蒼として昆虫や動物も暮らせない。ひしめきあったスギ・ヒノキたちも生き苦しそうだ。成長して背丈を延ばし、次第に暮らしの場に日もあたらくなっていく。

樹を伐れば赤字で、人件費が出ない。なんとかしたいものだけども、なんともできない。放置されたまま、つぎの世代へ。

しかし見方を変えれば、それは、蓄積された貴重な資源となりうる。いつか材木の需要が増加するみともある。きっと。あるいは、木質バイオマス発電が活発になる。あるいは、鉄鋼よりも強靭な集成材になる(ALC)、繊維質を活用して軽量、弾性、強靭な素材にもなりうる(CLT)。

そうしたものがちゃんとビジネスとなって、雇用を生むまでには、何十年もかかるだろうけど。そうなったら、山里に雇用が生まれる。山里に暮らす人たちも増えてくる。けれども、それまで集落がつづいていくのか、どうか。そういった話を、元自治会長の松本さんと、スカイプでお話した。