過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

まちなか神仏大学の提案

今日は企画書づくり。2本。浜松市の文化事業として、採択されることが目標。予算もだしてもらう。たたき台。具体的な施策や予算は、長いので省略。

〈タイトル〉まちなか神仏大学──日本のこころの土壌となった神道や仏教を学ぼう。

〈事業の目的〉日本のこころを形成してきたもの(生き方、風俗、習慣)の土壌に、神道と仏教がある。神道と仏教を外して、日本の心はかたりえない。けれども、それらを学ぶ場がすくない。形骸化して儀式だけになっている、公教育の場で宗教教育ができない、などが要因としてあるとおもう。

外国人から日本の宗教について問われたとき、適確に答えられるひとはすくない。宗教についての無知、無関心がある。あるいは偏見もある。いっぽうで、宗教に対する免疫のなさから、あぶないカルト宗教に属してしまったり、異なる宗教に対して、不寛容で排撃する意識もある。

そこで、日本のこころを学び、異なる考えや生き方を知るという意味でも、神道と仏教についての学びの場をつくりたい。

〈事業のすすめかた〉神道や仏教の連続講座を開催する。6月から3月までの10回/月に一度のペース

講師は、市内の僧侶と神職。自らの暮らしと生き方に即したブッダや祖師たちの教え、お経や坐禅、念仏、お題目などの実践法。あるいは、葬儀や法事の意義、先祖供養についてもテーマにする。特定の宗派の布教の場にはしない。
講座の内容は、その都度、ホームページにアップし、まとめて冊子として発刊しひろく配布する。

〈事業の効果〉一方的な講義ではなくて、それぞれが意見を出しあい、学びあうひとたちの交流が生まれる。神社と寺院とのネットワークができて、異なる宗派間の交流が生まれる。

神道や仏教は、学べば学ぶほどに奥が深い。生涯学習のテーマとなりうる。深遠な哲理の世界であり、生き方の指針であり、文学や美学的な趣があり、日本の歴史の考察にもつながる。たんなる知識ではなく、心を治めること、人格を陶冶していくこと、実践による心身の健康へのきっかけになっていく。

異なる考え・思想を学ぶという意味でも、キリスト教イスラム教の講師も招いていきたい。それは。異なる考えの基盤について思いを致し、異文化交流にもつなげていく。