過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

「みんなの家」で恒例のコンサート

雨の中、近所のデイサービス「みんなの家」で恒例のコンサート。ハーモニカ、ケーナ、そして尺八の演奏。参加者は20名くらい。ほとんどおばあちゃん。みなさんアシがないので、送り迎えしてくれる。ぼくはあかりを抱いて徒歩1分の距離。

あかりをみんな可愛がってくれる。いろいろと出会いがすすむ。93歳の酒井さんは、ひとり暮らし。白菜も大根も何10キロと作っている。キュウリの味醂粕漬けが絶妙に美味しい。こんど、いただけることになった。

81歳の恩田さんは、緑内障で目がほとんど見えない。けれども、娘さんに口述筆記してもらって小説と短歌を創作している。浜松市の「市民文芸」にも投稿し、佳作をもらった。

こんど書くネタがないというので、いろいろ聞かせてもらう。母親は、奥深い山里で現金収入のないなか、炭俵を編んではそれを売って生計を立てていたという。「そんな話いいですね。それを書いてみたら」と。そんな話をさせてもらった。

こうしておばあちゃんたちと親しくなることで、地域の情報、空き家の情報など、定住促進につながる流れもできていくのだと思う。