ザクッ、ザクッとツルハシを打ち込む。バールでギリギリっと持ち上げる。ズボッと根っこが取れる。ススキの根っこを掘り返しているのだ。株径はおよそ1.5メートルくらい。それが40から50くらいある。
ここは、事務所の隣に借りた耕作放棄地だ。かつて中瀬とよばれたところで、気田川の河川敷だったのだろう。30キロくらいの大きな石がゴロゴロでてきた。
こんな雨の日は、土が柔らかくなっているので、それほど難儀ではないと思ってはじめたのだが、やはりたいへんた。体力がいる。心臓はバクバク打つ。5つくらい根っこを掘り返して、ツルハシは諦めた。
で、やっぱりトラクターの出番。たいした馬力はないんだけど、ガンガンとアクセルを吹かして耕していく。ドカン、ドドド、グワラン、グワワとたいそうな音を立てて、根っこをつぶしていく。ときに車体が跳ねかえって倒れそうになったりして、危険なことこの上なし。
トラクターにはかなりの負荷をかけたが、まあなんとか、2割くらい耕すことができた。きょうのところは、ここまで。