過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

そうだ  昭和歌謡がいい

あかりをつれてよくデイサービス「みんなの家」に行く。おじいちゃん、おばあちゃんがとっても喜んでくれる。お年寄りの話を聞くのもたのしい。居心地がよすぎて、のんびりと1〜2時間も過ごさせてもらっている。妻はその間、子どもの世話をしなくていいので、たまった事務処理など、仕事に専念できるわけだ。

お年寄りと話していて、やはり歌がいいと思った。昭和歌謡だ。かつての流行歌をうたうと、その時代が、あざやかに思い起こされる。よみがえる。

昭和歌謡といえば、キエロスさん。これまで企画した「北遠山里めぐり」「昭和レトロの二俣めぐり」などで、コンサートをなんどもお願いしている。シャンソンカンツォーネ、ファドが得意なんだけど、昭和歌謡がまたすばらしい。ギターの弾き語りだ。歌もいい、そして何より語りがすばらしい。語ることで情景が浮かんでくる。

そうだ、キエロスさんに春野で歌っていただこう。昭和歌謡を歌い、語っていただこう。昭和歌謡をしんみりと聞きながら、ときに一緒に歌いながら、そして、当時のことをみんなが語りあう。そんな集いをやってみよう。ということで、キエロスさんに電話したら、即オッケーであった。はじめるのは、12月から。

この企画の背景に、山里の定住促進という意味あいもある。春野に移住したい若者が近ごろ、増えてきた。よく相談をうける。しかし、空き家がない。いや空き家はあっても、貸してくれる空き家がない。それで、こういう昭和歌謡の集いを通して、お年寄りと交流を深めていく。そのことで、空き家情報、地域の情報を得ていくということだ。

写真は、昨年開催した「昭和レトロの二俣めぐり」のチラシから。左がキエロスさん。右がたくみおおむらさん。こちらは、11月7日に知的障害者30名との稲刈のときに、ライブ演奏していただく。