過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

村民の2割が移住者。そんな村がある

村民の2割が移住者。そんな村がある。人口は1,300人。移住者が260人(ほとんどが平成に入ってからの移住)。

その名は、群馬県上野村。東京都心からクルマで約2〜3時間。哲学者の内山節さんが暮らしている。高齢化率43%、森林面積は95%。典型的な山間の過疎地域だ。

どうして、こんなに移住者がたくさんいるのか。哲学者の内山節さんの発信力、魅力も大きい。なにより、行政の取り組みがすごい。ちょっと調べてみた。

・生活補助金...1世帯あたり月5万円(最長3年)
・住宅資金借入金利子の助成...新築は500万円以内、増改築は300万円以内で住宅資産借入金の利子を全額助成(最長10年間)
・住宅取得応援金...住宅取得により生じた不動産取得税相当額を助成(最長5年)
・結婚祝金...1組あたり20万円を支給
・特別養育手当...対象児童1名に対して月あたり5万円を支給(所得制限有り)
・養育手当...対象児童1名に対して月あたり1万円を支給(第3子目以降が対象)
・誕生祝金...1名あたり3万円を支給
・入学祝金...対象児童1名に対して3万円を支給

そして、村営住宅だ。
・一戸建て住宅:12,000円〜
共同住宅 1DKタイプ:7,000円〜
共同住宅 2DKタイプ:11,000円〜
共同住宅 3DKタイプ:12,000円〜

・子ども医療費の無料...0歳から18歳までの子どもの医療費(入院・外来とも)無料。
保育所:月額2,000円(2歳児5,000円)
・高校や専門学校・大学に通う生徒に奨学金を貸与。自宅通学...月額1万5千円以内、自宅通学以外...月額5万円以内

そして、雇用の場がある。林業を軸に、経済が回っている。製材、木工業、ペ レットを使ったバイオマス発電、おが屑をキノコの菌床など。いちど訪ねてみたいものだ。