過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

東京の大学生が春野を訪ねて、春野の魅力を発してしてもらおうという企画

〈よそもの・わかもの・ばかもの〉が、地域を変えるといわれる。過疎化の著しい山里は、見方を変えると、タカラの山だ。豊かな自然と人と暮らしこそがタカラ。森林資源、清流、耕作放棄地、伝統の暮らしやまつりなど。だが地元の人には、日々の暮らしは当たり前すぎて、タカラなどとは思っていない。だが、〈よそもの・わかもの・ばかもの〉の新鮮な視点でとらえると、タカラとうつるものがたくさんある。

そこでこの夏、東京の大学生が春野を訪ねて、春野の魅力を発信してもらおうという企画。〈まちなか〉もいいけど、山里は可能性にあふれていておもしろいよ、と。山里に暮らして地域資源を磨き上げてタカラにしようという人たちがいる。かれらの「イノベーション力」「無から有を生み出す強さ」を紹介する。

滞在するのは、駒澤大の長山先生のゼミ生30名余。川の畔のキャンプ場に滞在して自炊。昼は春野の人と暮らしを訪ね、夜は仲間と夜通し論議する。その成果を、まちなかで発表する。

聞いてもらいたいのは、〈まちなか〉の人。行政や企業など、中山間地と〈まちなか〉を結ぶビジネスの可能性に関心のある人たち。さらには、田舎暮らしをしたいと思っている人。

発表は9月第一週あたり。NPO法人楽舎と駒澤大の共同主催?。研究発表のコンテンツは、学生たちの発表(「林業バイオマス」「山里の起業」「山里のコミュニティ」など)。

さらには、地域資源を活用してナリワイにしようという春野の人たち。たとえば、「広葉樹の森づくりとジビエの活用」(針葉樹を伐採して桜の森に、猟師たちがシカ・イノシシを解体して販売)、「耕作放棄地のよみがえりと安心安全な食の確保」(20年余の耕作放棄地3000平米を蘇らせてアイガモ農法で米作り)、「過疎地の空き家を活用して移住者を呼びこむ」(地域あげて移住者を迎える体験)、「公民館レストランと地域通貨」(地域循環の経済システム作り)など。その他、おもしろい人材がたくさんいるので絞りにくい。

広報と人集めとしては、7月末までに5,000枚のチラシを作成。ポスターも制作。浜松市の後援をもらう。市内の公民館と図書館、文化センター、役所、金融機関などに配布。地元の大学にも配布。地元のマスコミにプレスリリース。

いま大学とやりとりしているところで、まだ試行錯誤中の企画だけど、アタマの整理のために、書いてみた。