過疎の山里・春野町で暮らす

山里暮らしの日々を綴る/いちりん堂/NPO 法人 楽舎

耕作放棄地を活用していく動きが、ぽつりぽつりと

F君が訪ねてきた。40代。昨年来、炭焼き窯づくりと稲刈りの手伝いをしてくれた。春野に住みたいということで、空き家を案内したが、なかなかいい物件が見つからず。空き家もさることながら、そもそも仕事がないことには、移住は難しい。

近ごろ、春野の山奥で木の伐採の仕事があり、それに従事するようになった。かなり危険が伴うことだし、雨が降れば仕事にならない。まちなかから通うのもたいへんだろうな。この近くの空き家の情報を伝えた。となりの森町では、「地域おこし協力隊」の募集を始めたので、そんなことも伝えた。

春野で耕作放棄地をよみがえらせて、田んぼ作りも始めたという。30〜40代の山の村の仲間たちで、やっている。なんと6反(6000平米)。川の水がないので、ポンプで水を引くのだという。それは、たいへんなこと。シカやイノシシ対策の電気柵の設置も必要。そのための助成金の申請のことなども、話した。

こうしてすこしずつ、移住はできなくても、耕作放棄地を活用していく動きが、ぽつりぽつりと起きていくかもしれない。ぼくの役目は、そういう人たちの動きを発信していくこと。地域の人たち、まちなかの人たちに。そして、人と人をつなげていくこと。